内見は「住む前の最終試験」
気になる物件を見つけたら、次は内見です。ネットの写真だけではわからない情報を実際に確認できる貴重な機会ですが、何を見ればいいのか分からないまま終わってしまう方も少なくありません。
ここでは、内見時に確認すべき20のチェックポイントを4つのカテゴリに分けて解説します。
室内環境(5項目)
1. 日当たり・採光 窓の方角と、実際にどれくらい光が入るかを確認しましょう。南向きでも隣の建物が近いと暗い場合があります。できれば晴れた日の昼間に内見するのがベストです。
2. 携帯電話の電波 室内でスマートフォンの電波状況を確認してください。鉄筋コンクリート造の物件では、室内で電波が弱くなることがあります。
3. コンセントの数と位置 意外と見落としがちですが、コンセントの数が少ないと延長コードだらけの部屋になります。特にキッチンと、ベッドやデスクを置く予定の場所を確認しましょう。
4. 収納スペース クローゼットや押入れの広さと奥行きを確認。衣替えの衣類や布団を収納できるかは、暮らしの快適さに直結します。
5. 天井の高さ 天井が低いと圧迫感があり、部屋が狭く感じます。一般的なマンションは2.4m前後ですが、古い物件では2.2m程度のこともあります。
水回り(5項目)
6. 水圧の確認 キッチンと洗面台、可能であればシャワーの水圧を実際にチェックしましょう。上階の物件ほど水圧が弱くなる傾向があります。
7. 排水の臭い 長期間空室だった物件では、排水トラップの水が蒸発して下水の臭いが上がっていることがあります。入居後に水を流せば解消しますが、構造的な問題がないか不動産会社に確認しましょう。
8. 洗濯機置き場のサイズ 防水パンのサイズを測り、手持ちの洗濯機が設置できるか確認してください。ドラム式洗濯機は特にサイズが大きいため注意が必要です。
9. 浴室の換気 浴室に窓がない場合、換気扇の有無と動作を確認しましょう。換気が不十分だとカビの原因になります。
10. トイレの機能 ウォシュレットの有無、水流の強さ、換気扇の動作を確認。後付けウォシュレットを設置する場合は、コンセントの有無も確認が必要です。
防音・建物構造(5項目)
11. 壁の厚さ 壁をノックしてみて、軽い音がする場合は壁が薄い可能性があります。鉄筋コンクリート造であれば比較的防音性が高いですが、戸境壁がコンクリートでない場合もあります。
12. 床の防音 フローリングの場合、歩いた時の音がどれくらい響くか確認しましょう。特に2階以上に住む場合、下の階への配慮が必要です。
13. 窓の防音 幹線道路沿いや線路近くの物件は、窓を閉めた状態で騒音がどの程度聞こえるかを確認してください。二重サッシであれば防音性能が高くなります。
14. 建物の築年数と耐震性 1981年6月以降に建築確認を受けた物件は「新耐震基準」に適合しています。築年数だけでなく、耐震補強の有無も確認すると安心です。
15. 共用部分の管理状態 エントランス、廊下、ゴミ捨て場、自転車置き場の清潔さは、管理の行き届き具合を示すバロメーターです。
周辺環境(5項目)
16. 最寄り駅までの実際の距離 不動産情報の「徒歩○分」は1分=80mで計算されており、坂道や信号は考慮されていません。実際に歩いて確かめましょう。
17. スーパー・コンビニの距離 日常的な買い物をする場所が近いかは、生活の利便性に大きく影響します。営業時間も確認しておくと安心です。
18. 夜間の雰囲気 可能であれば夜間にも周辺を歩いてみてください。街灯の数、人通りの有無、飲食店の雰囲気などが昼間とは異なる場合があります。
19. ゴミ出しのルール ゴミの収集日と収集場所を確認しましょう。24時間ゴミ出し可能なマンションは非常に便利です。
20. 周囲の騒音源 近隣に工場、パチンコ店、幹線道路、鉄道などの騒音源がないか確認しましょう。平日と休日で騒音の状況が異なることもあります。
内見時の持ち物
スマートフォン(写真撮影・方位確認)、メジャー(家具の配置計画)、メモ帳を持っていくと効率的に確認できます。複数の物件を比較する場合は、チェックリストを印刷して持参すると便利です。